海外でエンジニアとして働くことを希望するのであれば、事前の準備をできる限り進めておきたいところです。最初の関門はビザで、北米やヨーロッパなどは就労ビザ取得のハードルが高く、IT関連の学部卒業などの条件が求められます。一方、東南アジアなどはエンジニアとしての実務経験があるとビザが取得しやすい国も多いので、学歴がネックになる場合は別の国を狙うのも1つの方法です。
海外勤務のルートは現地で就職を目指すか、日系企業に就職して海外支社への転勤を目指すかの2つに大きく分けられます。いずれにしても欠かせないのが、エンジニアとしての確かな実力と実務経験で、未経験のまま現地で就職することはほぼ不可能と考えていいかもしれません。日本では人手不足などの理由から、未経験でも受け入れてくれる企業はあるものの、海外では間違いなく実務経験が求められます。現地で就職を目指すにせよ、転勤の機会を待つにせよ、まずは日本のIT業界で実績を積むことが欠かせません。
そして、海外でエンジニアとして働くのであれば、言語の問題をクリアする必要があります。どの国を希望するかにもよりますが、最低でも日常会話を軽くこなすレベルの英語力は必須なので、英会話スクールに通うなどの方法でレベルアップを目指しましょう。就労ビザの申請手続きを始めるのは入社先、あるいは転勤先が決まった段階です。日本で申請取得を行う、日本で申請し現地で取得手続きを進めるなど取得方法はビザによってさまざまなので、しっかり下調べしたうえで手続きを進めることが肝心となってきます。